hPSC-間葉系幹細胞分化試薬キットは、ヒト多能性幹細胞（hPSC）からMSCへの分化に適した製品です。この製品を使用することで、高純度のMSCへの分化が可能です。hPSC-MSCは安定した増殖が可能で、染色体核型が正常で、細胞表面マーカーの発現が正常（CD73+/ CD90+/ CD105+、CD14-/ CD34-/ CD45-/ CD79α-/ HLA-DR-）であり、硬骨・脂肪・軟骨の３系列への分化能を備えています。これにより、様々なin vitro実験、薬物スクリーニング、安全性評価、さらには疾患動物モデルでの細胞移植医療などの研究や応用に使用できます。

分化プロセス

細胞形態および同定

A、B、C：hPSC-間葉系幹細胞分化試薬キットを用いた分化プロセスでの3日目、8日目、14日目の細胞形態図示。

D、E、F：hPSC-間葉系幹細胞の連続培養図示、それぞれP1、P3、P6世代の3日目での細胞形態図示。スケール：200μm。

細胞表面マーカー検査

連続培養されたhPSC-間葉系幹細胞（P5）の表面マーカー検査：CD73 + / CD90 + / CD105 +、CD14－/ CD34－ / CD45－ / CD79α－/ HLA-DR－。

（上図はフローサイトメトリー解析結果であり、淡灰色の線は同種抗体の陰性対照を、黒い線はMSC細胞表面マーカーの発現量を示しています）